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花の色

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ありがとうございます(*^_^*)

旧ブログとして、残しておりますが、更新されないこのブログにも、いつも3~4人の方がアクセスしてくださっているようです。
管理人も、放置しっぱなしなのに、本当に、ありがとうございます。
3ヶ月間、更新がないと、連絡無しに自動消滅してしまうらしいので、何かしら更新しなければと思っています。
今日は、数少ない、貴重な訪問者の方に感謝の思いを込めて、スミレの花をどうぞ…
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   めずらしいチシオスミレです。
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# by sizukuh | 2006-05-18 18:15

ハナネコノメ

高尾山にハナネコノメを見に行きました。
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# by sizukuh | 2006-03-26 07:56

花の色は終わります。

みなさん、いままで、花の色を読んでくださってありがとうございました。
いままで夢中でこころの旅をしてきました。そして、まだまだこころの旅は続きます。
今度は新しいブログ、“風の色”の中に綴っていきますので、また、お付き合いください。
HNは、sizukuhからkikyou-hになります。
雫(sizuku)から、桔梗(kikyou)へ、もうひとつの名前もどうぞよろしくお願いします。
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# by sizukuh | 2006-01-17 23:55 | Memory/記憶

こころの旅…その7

土曜日、わたしは、多摩市のある街まで出かける用事があった。
天気予報では、東京地方は朝から雨だと告げていた。
散策の時間は午前中だけ…せいぜい3時間ほど。あまり時間はない。
午後からの用事を考えると、山支度で出かけるわけにも行かない。
どうしようかな?と迷ったが、スニーカーにジーンズという軽装にカメラ用のショルダーバックという出で立ちで、いつもの出勤時間より少し早く家を出た。
どんよりと曇り空だったが、早朝の空は穏やかな朝焼けの雲が棚引いていたので、雨の予報だけれど洗濯物もベランダの屋根の下へと干してきた。家を出ると、いつもより寒気も緩んでいるような気がした。
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今日は12時には、電車に乗らなければならないので、日原までは行く余裕はない。
坂道を撮りたい…と、漠然と思っていた。
坂道の途中で振り返ったら、どんな景色が見えるだろう。
先日の林道探検以来、わたしの心に坂のある風景が、インプットされたみたいだった。
わたしの中の『夢の坂道』を探してみたいと想いを馳せていた。
駅から近くて、山里の風情が楽しめるところ。夕べ、地図を眺めて探していた時、ふと気づいたことがある。
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ずっと昔、そう、青春まっただなかの19歳、毎週のように山歩きをしていた頃があった。
その時は、奥武蔵や秩父の山がほとんどだったが、一度だけ奥多摩の山に登った記憶がある。
それは川乗山という山だった。
最近何度かこの山に登ったが、登山道の雰囲気が昔の記憶とかけ離れて違っているのだ。
○十年も前だから、変わっているのは当たり前なんだけれど、アプローチがまるで違う。

確か、以前に登った時は、バスで林道を登り、終点のバス停に茶店があって、そこから登山道が始まっていたような記憶がある。
けれど、今はガイドブックを見ても、川乗山へのアプローチは鳩ノ巣駅からか、日原の川乗橋から百尋の滝経由になっている。あの、バスで行った林道は何処にあるのだろうか?
ずっと不思議に思っていた。

ところが、地図を見ているうちに、青春の記憶と重なる林道を発見したのだ。
引っかかっていたものが、解決した。咽のつかえが落ちたみたいだった。
“大丹波林道”そうか、この林道だったんだ!おぼろげな記憶が何となく蘇ってきた。
というわけで、今日はその林道を少しだけ歩いてみようと思う。
わたしは川井駅に降り立って歩き出した。程なくしてレンガで造ったようなアーチ型の鉄橋の下をくぐって道は大丹波林道へと入っていった。
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30分ほど歩くと、長閑な山村風景になる。日原とは雰囲気が何処となく違うのは標高が低いせいだろうか?周囲を山々に囲まれて盆地のようなところに家々があった。

空はどんより雲っているけど、何とか雨は持っている。晴れ女パワーかな(笑)
細い川沿いに林道が走り、集落や畑が続いていた。
現代風な家に混じって、かやぶき屋根や、古い木造、雪国のようなトタン屋根の家が山の斜面に建っていたりする。
わたしは細い路地に入り込んで、急な坂道をあがってみることにした。この風景を少し高いところから眺めてみたかった。息を切らせながら登っていくと、わぁ…いい感じ!!
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あちらこちらから、焚き火の煙が緩やかに立ち昇り、山肌にゆっくりとくゆらせるように棚引いていた。長閑な山村風景だった。
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こんな、トタン屋根の家。まるで雪国のよう…
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いい感じの坂道を見つけた。急な坂道は、細く長く続いている。
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山の中に続いている一本の道。こんな道を見ると登っていきたくなるけど、今日のところはね。
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日原川の深い渓谷美とは少し違うけど、流れは、やはりとても清らか。所々に小さな氷があった。小さな段差の滝がいくつも連なっていた。
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いかにも鳥がいそうな一面枯れた藪が現れたり、うっそうとした森の小道を曲がったりすると、何度も、下面が黄色、背中が茶色の鳥影を見かけた。林道をチョコチョコ歩いていたり、崩れかけた崖の中腹で囀っていたり、何の鳥だろう?双眼鏡で中々捉えられなかったけど、やはり、キセキレイかな?ちょっと違う気がするんだけれど他に思いつかなかったから…
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なんとも言えない集落。木造の建物が、とっても美しい
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消火栓と書かれた木造の小屋は、村の消防団のホースとかが入っているのかな?
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南天の赤い実が、とっても綺麗…
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この赤い実は、何の実?寄り添ってかわいい!
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古い建物の釜飯屋さんを発見!何だかいい雰囲気。食べて見たいけど、今日は時間がないからダメ…うーん、おしい!
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かやぶき屋根の民家、緩やかに曲がっていく里道。柿木にはヒヨドリが来て鳴いていた。
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古い酒屋さん。店内には大きなだるまや、酒樽も…
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バックミラーに里道が映りこんでいた。わたしも映っていたから、思わずシャッターを押してみた。最近、あちこちのサイトでこの手の写真を良く目にするので、真似てみた(笑)
鏡の世界って、何となく面白いな。実生活とは別の世界みたいな。。。
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さて、そろそろ時間が来てしまった。もっとゆっくり歩けたら、また、違う発見も、出逢いもありそうな道だけど、また今度。今日は、坂道を探す旅。
思いがけない懐かしい風景が見つかって嬉しかった。
天気も曇り空だったけれど、それもまた良かったかもしれない…そんなことを思いながら、12時4分の列車に乗り込んだ。いつのまにか外は雨…程なくして土砂降りとなった。
予報は、今日は朝から終日雨降りだったけど、わたしが山里を歩いている間だけ持ってくれたのかな?神様ありがとう。
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# by sizukuh | 2006-01-16 12:15 | Nature/自然

こころの旅…その6

滝壺までは、ちょっと無理かな?行こうと思えば行けたけど、無理はしないでおこう。
足元の流れは水しぶきをあげて、急峻な狭い岩場を渦を巻くように流れていく。
飛び散った飛沫が岩にかかり、氷となって結晶していく。
滑らかな表面と、幾重にも重なる裏側と、不思議な造形物だった。
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張り出した氷の内側を勢い良く流れていく水。表面はとろりと滑らかな氷…
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氷は陽射しを受けて美しく輝く。
岩とその上を覆う透明な氷の内側を、とろとろと生き物のように水が伝い行く。
おもしろい現象なのだけど、写真には上手く写らなかった。
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流れの上に張った薄氷は、幾重ものひびが走りモザイク模様。
さらさらと流れに揺れて、いまにも崩れて消え去っていきそうだ。
儚さと美しさと、厳しさと、厳かな自然の在り様を声にならない氷の声が物語っていた。
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厚く張ったモザイク模様も、端からキラリンと崩れて氷のかけらが離れていく。
流氷は、まだ観たことはないけど、そのミニチュア版みたいかなぁ?なんて考えていた。
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思う存分、氷を撮影し終わると、また、岩を越えて滝に近づこうとするわたし。。。(^_^;)
大岩に上るのに、転がっていた丸太のような木の枝を立てかけて足がかりにしてよじ登った。
すぐ、間近に滝があった。轟々という水しぶきが飛び散ってわたしにも届きそうなくらいだ。
小さな滝だけど、凄い迫力だなぁと思った。流れ落ち岩に叩きつけられた水しぶきと、その脇に下がる流れの形のツララと。いくら観ていても見飽きることはない。
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飛び散る水しぶき!
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ふと、水底を覗いたら、過ぎゆく季節の想い出が、降り積もっていた。
想い出は、胸の中で生きている。きっと、もう一度、春が来て、若葉の頃…蘇るよね。
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流れはいつしか光と影の世界。深い藍色の夜空のように、キラキラと銀河になる。
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大岩から、伝い降りて、枯葉の斜面に降り立った。しばらくその斜面を登ったら尾根に出れるのじゃないかと思えるほど、空が近くに見えた。
けれど、降り積もった落ち葉は深くて、わたしの膝まですっぽりと埋まってしまった。
歩くたびに、ガサゴソと落ち葉の海を泳いでいるみたいで自由が利かない。
もう、寝転ぶしかないでしょ!
気持ちいい!耳元でカサコソ、落ち葉がささやいてる。見上げた空に大きく枝を広げた巨樹が目にはいる。
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立派な樹だなぁ…わたしは、起き上がり、落ち葉を泳いでその気の根元に立った。
太い根元は、幾本にも別れ、大地を掴んで根を張っていた。
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この樹は何の樹だろう。すっかり葉を落としてしまってるし、分からない?
でも、この樹皮で分かるかも知れない。縦に細かく切れ目がある。ミズナラかな?
(お分かりになりましたら教えてくださいm(__)m)
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この樹の根元で、山ご飯にしよう!今日はコーヒーとサンドイッチに、マドレーヌのデザート付き。今日も、イマジンロックを眺めつつ、枯葉に埋もれて山ご飯。おいしい♪
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でも…ちょっぴり、寂しいね・・・
立ち上がったら、わたしの影が、枯葉の斜面に大きく映った。
影よ、逃げていかないでね。わたしと一緒に歩こう。
わたしは、来た道を戻ることにした。今日は倉沢ヒノキも探すんだもの。
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降りてゆく坂道に午後の陽射しが零れて暖かな枯葉色に滲んで、一瞬、陽炎のように揺らいだような気がした。「夢の坂道は、枯葉模様の石だたみ…」ふと、口ずさんでいた。
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川床は雪と石の白、流れの水色、綺麗な配色!
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アジサイの枯れ花も、穏やかな午後の陽射しの中
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杉苔の胞子の森…
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アイスリンクの林道に差し掛かろうとした時、後ろから車がやってきた。
慌てて山側の路肩によけると、軽く会釈をしながら、黄色の派手なパーカーを着たハンターらしき二人を乗せて車は少しもスピードを落とすことなく、凍った林道を走り抜けていった。凄いなぁ、普通の車なのに滑らないのかなぁ?
わたしも、カメラの電池切れになってしまったので、さっさと林道を下っていった。
Love Iceを、もう一度眺め、「溶けてしまわないでね」と、触れてみた。
少し名残惜しかった。すると、すぐ傍の谷側の木の枝に、鳥が舞い降りた。

最初、ヤマガラだと思った。どこかで、わたしを呼んでいる声がする。『びー、びー、びー』
懐かしい声だった。今年はいつもの週末の森でまだ出逢えずにいる…
あの可愛い三色の頭、コツコツと木をつつく音、人懐っこく木の枝から覗く、つぶらな瞳。
去年の森での触れ合いが蘇った。「びーちゃん…」わたしは呼びかけながら梢を双眼鏡で探した。すると、ヤマガラもいたけれど、なんと、ジョウビタキの雄が枝先でこちらを眺めていた。
「ジョビオ!」思わず声に出して小さく叫んでいた。

   (去年の写真:ジョウビタキの雄:ジョビオ)
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銀色の帽子に黒い顔、黒い翼にオレンジ色の胸…おしゃれなジョウビタキの姿があった。
いつも週末の森へ行けば、逢えた…かならず、何処からともなく現れてわたしの後を着いて来てくれた。去年の3月、「また逢おうね。帰ってきてね…」と、約束して別れたのに、今年はまだ週末の森に帰ってきてはくれなかったね。思いがけなく、ここで逢えて嬉しかったよ。きっと、ジョビコも、どこかで元気にしているよね。
そう思ったら、愛らしいジョビコの顔が浮かんだ。「逢いたいな…」

   (去年の写真:ジョウビタキの雌:ジョビコ)
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林道の入り口に降り立って、少し歩いていくと、倉沢ヒノキへの登り口が現れた。
「ここだったのね。」今日こそは出逢えるんだ。わたしは、ドキドキした。
登りが15分と書いてある。時刻はもう、2時を回っていた。
わたしは、ためらうことなく林道の入り口を登り始めた。
もう、すでに山は夕刻が近づいている気配だった。道は、かなり急登でぐんぐん登っていく、下の車道が遠くなっていく、倉沢ヒノキはなかなか現れない、20分以上登ったところで、大きなモミの樹が現れた、これじゃないよね。。。心の中で呟きながらさらに登ると、突然、石垣が積まれている場所にでた。数本のモミの大木を従えるようにして、その中央に探していた倉沢ヒノキが奉られていた。
最初、それほどではないのかなと、感じたが、その根元に立って見て息を飲み込んだ。
「すごい!なんて立派な樹」思わず独り言を呟いた。その幹は、多分、大人が数人手を繋がないと回れそうもなかった。
天を突いて何処までも高く真っ直ぐに伸びているヒノキの姿に感動した。
電池切れで写真が撮れないのが残念だった。
根元から、横に腕のように伸びた幹があったので、そこに腰掛けて、その幹に触れてみた。
わたしは、足をぶらぶらさせながら、辺りをぐるりと見渡した。ちょうど山の中腹に立ってるので向かいの山の頂が見えた。おりしも、山々の間から夕映えの光が差し込んで頂はオレンジの暖色に染まりだしていた。ひとりで夕映えを待っていたら、さらさらと柔らかな風音が響いてきた。
それはヒノキの高い梢から降りてくる音だった。そっと、目を閉じてみると、何かしら、いにしえからの風音のような気がして、ますます、耳を澄ませてしまった。すると、音は、耳からよりも、胸の中に吹いていて、心で聞いているような錯覚に落ちた。

さぁ、そろそろ行かなくちゃ…わたしは、幹から飛び降りて、ヒノキの周りを一周した。
見上げれば見上げるほど立派なヒノキ。。。また逢いに来よう。待っていてね。。。
そして、夕陽に追いかけられるように一気に山道を駆け降りた。
巨樹ってやっぱり素晴らしい。屋久島の千年杉を見ることができたなら感動するだろうなとふと思っていた。屋久島には行けそうもないけれど、奥多摩なら来れるから、奥多摩の巨樹を探してみたいと思うのだった。車道に降り立ち、バス停に向かって歩き出すと、山は、急速に、夕暮れの切なさに包まれ始めていた…。
(長いお話を読んでくださった方、ありがとうございますm(__)m
電池が切れる瞬間に撮った、林道の奥にあった巨樹、これは何の樹だらう?
どなたかお分かりになりましたら教えてください。
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# by sizukuh | 2006-01-15 22:09 | Nature/自然

こころの旅…その5

ちょっと寄り道しちゃったけれど、やっと倉沢林道の入り口に辿り着いた。
年末に訪れた時よりも、空気は更に冷え込んで吐く息も白い。
林道は木陰が多く、凛とした空気が、しんしんと染みてくる。
この間のツララはどうなっているだろう?わくわくしながら登っていく、程なくして現れた最初の石の宮下橋を渡ると、凍りついた川が目に入る。
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あった~!最初のツララの斜面だった。木立の間から差し込む日の光が当ると、透明な氷の内側から七色の光が輝きだす。氷の中に閉じ込められた光だ。
「わぁ~!きれい~!どうやって撮ろう」わたしは、声に出して言って見る。
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山なので三脚は持ってきていない。手持ちなので、ぶれないように、肘を閉めて、息を止めてシャッターを押す。寒いから手が震えてしまう…「うーん、震えるな、震えるな~!」
しゃがみこんで息を止めているから、苦しくなる…「あー、苦しい、死ぬ~!」
時々、太陽が雲に隠れると、七色の光はふっと消えうせる…「ひかりよ、太陽よ、もっと~!」
これ、全部独り言です。。。(^^ゞ 超あやしいです。。。
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太陽の光は偉大だと思う。夜の間に凍りついたツララは、溶かされて、絶え間なくぽたぽたと滴になって落ちてくる。たくさんのツララから落ちる滴は、大粒の雨だれのよう…
大きな岩の表面に生えた緑色の羊歯の葉に絶え間なく落ちて、跳ね返って、もっと細かな滴となって四方に飛び散っている。その水滴が光に反射してきれいな軌跡を描いている。
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羊歯の葉が濡れて、不思議な生き物のように、美しい緑色に光っている。
なんとも言えない、鮮やかなグリーンに、細かな水滴の飛散…ため息が出るほど美しい。
でも、それが上手く写せない。。。もどかしいな。
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こうして上から落ちてきた滴は、日が落ちると凍り始め、地面にはいくつもの丸く滑らかな氷の塊ができる。それはいくつもの層になったり、小さな丸氷の積み重なりになったり、不思議な造形作り出していた。
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これは“ダースベーダー”見えますか?(笑)
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これは、幾重にも層になって成長した氷の板“スノーボードならぬアイスボード”
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これは、巨人の足。
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これは、亀の足。(見えないかな?どうしてって、なんとなくね)(^^ゞ
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これは、氷の宮殿。光が射して、一段と輝いてホント綺麗!!
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そして、大小2本の岩のような氷柱。イマジンロックに続く、LOVEロックを探していたけど、
これで決まりだな♪ 2本が寄り添うように支え合って立っている。
LOVEロックじゃなく、“LOVE ICE”と、名づけた。
いつかは、溶けて無くなってしまうけど、春が来るまで、このままこの場所に立っていてほしいなと思った。ますます、透明に、ますます清らかに、どうか美しいままで…
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二番目の石の橋、「鳴瀬橋」を越えると、だんだん道が凍りだした。
ツララから溶け出した水が、林道を流れて、夜になると凍りつき、またその上にさらに水が流れ、また、夜が来て凍り、そうやって幾晩も幾晩も過ごして、やがて林道はアイスリンクのようになる。
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林道の氷は、透明ではなく、白かった。空気をいっぱい内包して、まるで、擦りガラスのようにくぐもった氷になっていた、林道の枯れ葉は、氷に閉じ込められて、細かな空気の泡の中で深い眠りについているようだった。春がくるまで、そうやって眠っているんだね…
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だんだんと、アイスリンクは林道いっぱいに広がって、氷の坂道は滑ること。
気をつけないとね。。。このまま、崖下に転落とかね。。。まぁ。それはないでしょうけど、滑って転ばないように気を付けよう。そして、何故かカメラをしっかりと抱くわたしだった(笑)
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陽射しが当る枯れ色の斜面には、ムラサキシキブやノイバラの赤い実が、小さな彩りを添えている。ひとりだと、こんな小さな彩りが嬉しくて、そっと触ってみたりする。
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薄紫色の美しい葉を見つけた。何の葉だろう。綺麗だな~♪
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木の間越しに、小さな滝が見える。
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石を積み上げた水門のようなものが現れる。かつてここに集落があったという。
こんな山深い地に人が住んでいた事が不思議だった。林業を生業としていたのだろうか?
炭焼きや、猟をして暮らしていたのかな?いったいいつ頃まで暮らしていたんだろう?
なにひとつ知りはしないわたし。日原村の古老にでも聞いたら教えてくれるのかな?
知りたがりやのわたしの好奇心は、むくむくと膨らんだ。
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石門の上には薄っすらと雪が降り積もり、白い道が出来ていた。
遠い、いにしえの昔へと続く道のような気がした。
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やがて道は向こう側の川岸にそそり立つイマジンロックの真下にくる。下から見上げると中腹あたりに、洞穴があるように見えた。あの穴に、何か住んでいそう…
あの岩峰に登る道はないのだろうか?登ってみたいナァと思うのは、わたしが向こう見ずなだけかしら?
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とうとう、大きな滝のある魚留め橋までやってきた。この先も林道は続くけれど、今日はここまでにすることにした。かなり道が凍っていて歩きづらいし、橋の側に車が止まっていた。
ハンターの車らしかった。おまけに、またまた、弾丸を見つけてしまったのだ。
今度は使用済みの弾だった。あんまり山奥に分け入って、動物と間違えられたら嫌だもの。。。
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わたしは、橋の脇の大きな岩を伝って川原に降りてみた。たくさんの氷の造形が美しい。
大きな岩をいくつかよじ登っては乗り越えていくと、橋からは見え隠れしていた大きな滝が見えてきた。半分ほど氷りついた滝は、白い水しぶきを上げて流れ落ちていた。
日陰のせいか、うす青く見える。凄いなぁ…あの滝つぼの近くまで行ってみよう…
行けるところまで…
続きはまた明日。
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# by sizukuh | 2006-01-13 15:50 | Nature/自然

こころの旅…その4

新年明けて、最初の土曜日。
そして今年最初の山歩きは、日原のツララ&巨樹を探しに行こうと心に決めていた。
期待を裏切らない青い空、今年も晴れ女のジンクスは健在かな?
青梅の駅を抜けると、途端に景色は長閑な山村風景が広がる。遮断機の降りた小さな踏切の前で待っているおばあちゃん、こんなに朝早くから何処へ行くのかしら?列車は通り過ぎて、一瞬おばあちゃんお顔が眼に入り、すぐさま、おばあちゃんの姿は、どんどん遠くなっていく。わたしは、身を乗り出したいような気持ちで視線を投げて見つめ続けていた。

揺れる車窓越しに、見えるのは、青空を仰ぐセピア色の梢や、枯れ葉色の土手に零れる朝陽の眼差しなのに、岩を繰り抜いたような荒削りなトンネルを列車がくぐり抜ける度に、わたしの脳裏にフラッシュバックする景色がある。春にはハナダイコンのの薄紫の花が零れるように咲き乱れる土手も、川沿いの細い路地に、白梅や紅梅が咲き競う早春の野道も、桜の花が、野山の裾に薄紅色の霞のように、たなびく春爛漫の野辺も…なぜか冬景色の中に二重写しに見えるのだった。こころの眼できっとわたしは見ていたんだと思う。
そんな花野を、ともに歩きたい…いつもそう、望んでいる。
すれ違うだけの時間も、想いを込めて歩いていれば、いつかどこかで巡り逢える…
優しい風に辿り着ける…そんな気がして。

青梅線の終着駅の、奥多摩駅は、時間が昭和で止まっているような町。人も、山も、町も、優しい風の中にある。背後に山が迫り山小屋のような駅舎も味わい深くて大好きだ。
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改札口もひっそりと。。。冬場は登山客の影もあまりない。
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バスステーションも、のんびりと時間が流れているみたい。時刻表なんて関係ないよ。お客さんが集まったら走りますよ。。。なんだか、そんなふうに言われそうって思える。
緩やかに流れる時間、朝の爽やかな空気を呼吸しながら、気持ち良さそうに、運転手さんたちが寛いでいる。
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バスサービスステーションの文字も、取れかかってる。何だか昭和の香り
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駅前に寄り添うような、みやげ物屋の軒先には、古いコーラの冷蔵庫がまだ、現役で頑張っていた。店番のおばあちゃんもハタキでお掃除している。
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郵便受けに書かれたお名前。おばあちゃんは「とし」さんって言うのね。
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こんな古いお店が軒を連ねる町。駅前にはコンビにもない。
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あった、あった!今まで気づかなかったけど、こんなところに丸ポストが。
北海道のハルさん(大地のうた)は、サイトで日本全国の丸ポストを集めている。
ハルさんにお届けしようと、カメラを向ける。車が止まっていて写しづらいなぁと思っていたら、車の持ち主のおじさんが飛んできて、『今、どけてあげるよ』と言って、動かしてくれた。
「え?!ありがとうございます~」なんて優しいんだろう。お陰でいいショットが撮れたかな?
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バスの発車時刻まで、まだ時間があるので観光案内所に寄って見る。
そこに置いてあった手書きの案内図を見ていたら、この前、探していた「倉沢ヒノキ」の場所が分かった。この前の林道より、もう少し先の山道を辿るように書いてある。
「どうりでこの前は見つけられなかったはずだわ。今日はきっと探し出そう!」
観光案内所には、ステンドグラスと銅板で作られたメルヘンチックなオブジェがあった。
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 「わぉ!すごーい!」屋根の上には、冬のオオカマキリ!大きな鎌を振り上げてるよ!
 今まで気が付かなかったなぁ…
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   窓枠には、カブトムシ。いい雰囲気、こちらも気づかなかった。
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   部屋の壁にもカミキリムシ
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   柱を駆け上るリスくん
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   窓枠で、ひざまずいてる不思議な鳥くん、ねぇ、君は誰?
   『ようこそ、ネバーランドへ』って、言ってるみたいね(^^♪
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木の上で笑ってるネ!君はアリスのシシャネコ?それとも、トトロのネコバス?
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そしてね。トイレの中庭で、こんな素敵なオブジェを見つけた。
下の1月9日の「ネバーランド」のブログに書いたピーターパンとウェンディ。
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わたしは、ますます、奥多摩の町が大好きになってきた。もう、この駅前にいるだけで、懐かしくて暖かくて、そして不思議な時間がゆっくりと流れ始めていた。
この町では、きっと時間の軸が違って流れているのだと思った。その入り口はいつもは開いていなくて、だけど、たまーに開くのだ。今日はたまたま開いていたからわたしは覗くことができたんだと思う。だって、いままで、何度もこの駅を利用しているのに、気づかなかった物がこんなにいっぱいあったのだもの。。。
東日原行きのバスが発車する。乗り込んだけれど、5人の若者とわたしだけだった。
彼らは終点の東日原まで行き、鍾乳洞を見学するらしかった。
車窓から…冬の木立ちは朝陽に照らされて輝いていた。
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九十九折の細い山道をバスはゆっくりと登っていく。レンガ造りのアーチ型の古い橋は昔の名残りの道だろうか?その橋の先に小さな集落があったりする。あの先の風景も見てみたい。途中下車したくなったけど、思いとどまった。今日は、この間の林道をまた、歩いてみるつもりだった。そして、ツララの成長や、イマジンロック、ミソサザイにもう一度逢ってみたかったのだ。
けれど、また、白妙橋で途中下車してしまった。
だって、先日のクライマーが、登攀している姿を見つけてしまったんだもの。
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かっこいいなぁ…遂に岩を攀じる彼の姿を見ることができて満足だった。
岩の上で踊る彼の影は、まるで、絵本のピーターパンの影のように、抜け出して逃げていきそうだった。わたしは、揺れるつり橋の上から、クライマーの姿を見上げていた。
軽やかな瀬音、凛と張り詰めた空気。ふと、眼下の川原に目をやると、つり橋の上のわたしの影が映っていた。わたしが歩くと影も歩くけど、じっと見つめてると、やっぱり、わたしの影も抜け出して歩いていきそうな気がした。
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今日は、トロッコはお休みのようだった。橋の真ん中ですれ違ったまま、オレンジ色のトロッコの時は止まったままだった。
何だか、素敵な予感!続きはまた明日。
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# by sizukuh | 2006-01-12 22:28 | Nature/自然

夢の坂道は…

      俺たちの旅

   夢の坂道は木の葉模様の石畳
   まばゆく白い長い壁
   足あとも影も残さないで
   辿り着けない山の中へ続いているものなのです…

   夢の夕陽はコバルト色の空と海
   まじわってただ遠い果て
   かがやいたという記憶だけで
   ほんの小さな一番星に追われて消えるものなのです…

   背中の夢に浮かぶ小舟に
   あなたがいまでも手をふるようだ
 

小椋桂さんのこの曲の歌詞を今読むと、甘酸っぱい郷愁が胸にジーンと染みてくる。
切ないくらい美しい言葉が散りばめられている気がする。

『この歌、いい歌詞だと思わない?』と、教えてくれた人がいた…。

青春まっただなかの時には、何も気付かなかった。
ただ、ただ、純粋に。不器用に時が流れていた。
時間はいくらでもあると思えた。だけど、夢は途方もなく遠い気がした。
手が届かないものと、諦めていたいくつもの憧れ…
いつも誰かに遠慮して、引っ込み思案だったわたし。
ほんとうは何が欲しいのかも、気付かないふりをしていたのかもしれない。

自由に飛びまわれる翼を持っていた時は、臆病で飛ぼうとしなかった。
そして、飛ぶことが出来なくなたころ、ひとは大空を夢見るようになる。
過ぎてしまった青春の時間が、きらきらと輝いていたような気がするのは、
失ったものがいとおしいからなのかもしれない。
寂しさと切なさの狭間で、まぶしいくらいのあの時間は、セピア色に変わるけど…
やっぱり、憧れも夢も、いつまでも忘れたくない。

そして、やはり、こころは、初めて出逢えたあの日に帰る…
   どうか、どうか、忘れないでいてね…

   夢の語らいは小麦色した帰り道
   畑の中の戻り道
   ウォーターメロンの花の中に
   かぞえきれない長い年月うたた寝をするものなのです

わたしの夢も、ずーっと眠っていたんだね。
いま、目を覚まして、もう一度、遥かな夢の坂道を歩き出したんだと思う。
夢は辿り着けないからいいんだ…
憧れはずっと、想い続けるから素敵なんだ…と、そう思う。
わたしのこころの旅は、いま、もう一度、青春の続きが始まったばかりだから。
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# by sizukuh | 2006-01-10 15:31 | Memory/記憶

ネバーランド

ピターパンは、永遠のこころを持った少年…
ウェンディも、永遠のこころを持った少女…
不思議な物語は、森の中に、隠されていたのよ。
こどもだったころ誰もが知っていたお話し。
そして、おとなになったとき、誰もが忘れてしまった物語。
でもね。あなたのこころのどこかに、ほら、眠っているでしょう…?
わたしのお話しを聞いたら思い出してみて欲しい。きっと、覚えているはずだから。

最初、ウェンディは、人間のこどもだったの。とっても、空想好きで、なんにでも好奇心がいっぱいの女の子だった。
いつも、部屋の窓から森の木々を見つめて空想していたの。
森の木々や花たちとお話ができたら、どんなに素敵かしら?
森の梢で囀る小鳥たちの声が聞けたら、どんなに楽しいかしら?
森の小道を抜けて、あの山の上まで行ったら何が見えるの?
蝶のように、背中に翅があったなら、風に乗ってひらひらと飛んでいけるかしら?
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ある日、ウェンディは、森で不思議な少年にであった。名前はピーターパン。
彼は森の精霊…自由に空を飛べる少年だった。
すぐに二人は仲良しになったの、まるで、ずーっと前から友だちだったみたいに、こころとこころが、触れ合ったの。
ウェンディは、ピーターパンといると、いつも望んでいたように、森の木々たちとお話ができたし、鳥や虫とも友だちになれた。
ピーターパンは、ウェンディといると、いつも求めていたように、柔らかでやさしい声を聞くことができたし、空や、風や、陽の光を、キラキラした瞳で見上げることができた。
二人が一緒にいると、いつも、とっても楽しくて、とってもゆっくり時間が流れて、素敵なことが起きた。
森の中の宝物を、二人ならいつも見つけられるのだった。
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ピーターパンは、ウェンディに、空の飛び方を教えてあげた。
「こころのなかで、ただ、飛びたいと思えばいいんだよ」
ふたりは手を繋いで、ふわっと空に舞い上がった。
「さあ、ウェンディ、手を離すからひとりで飛んでごらん。君はもう、一人でも飛べるはずだから」
そろそろと、ふたりは繋いでいる手を離していった。ウェンディはひとりでも飛べていた。
「ピーターすごい!わたし、飛んでるよ!」
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ピーターパンは、にっこり笑って振り返った。
「ウェンディ、その調子だよ。さぁ、ぼくのあとを遅れないように付いてお出でよ…」

ウェンディは、ときめくこころで、弾む声で答えた。
「うん!わかったわ。一生懸命飛ぶから、ピーター、わたしのことを見失わないでね…」

ふたりは、両手を広げ、やさしい風を身体じゅうで感じながら、緑の森をどこまでも、どこまでも一緒に飛んでいきました。うれしそうに笑いあいながら…

森の中はネバーランド。忘れかけた夢がいっぱい詰まっている。
見つけたい…と強く願えば、きっと見つけられるはずだわ。だれのこころにも住んでいる…永遠のこころを持った少年と少女。
そっとこころの扉を開くだけでいいのだもの。
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(奥多摩駅で見つけた素敵なオブジェを見ていたら、思いついたお話です)
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# by sizukuh | 2006-01-09 18:17 | Memory/記憶

霜の声…

朝、目覚めると、真っ白な霜の朝だった。
西暦2006年1月3日の朝…美しい朝を迎えた。
わたしは、まだ、薄日の射し始めたばかりのベランダに洗濯ものを干し終わると、すぐにカメラと三脚を持って家を出た。
坂道の上にある茶畑まで、白い息を吐きながら自転車をこいでいった。
まだ、家族は眠っていた。街も眠っていた。
白い夜明け、素敵な予感に包まれて…
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凛とした空気の中、畑は真っ白だった。
小さなドウダンツツジが、霜をまとってクリスマスツリーのように輝いていた。昇ってきた太陽の光に霜は七色に輝いた。
撮りたかった光景。上手く撮れるだろうか?
わたしは冷たく氷のような三脚を立ててマクロレンズを付けてファインダーを覗く。
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わずかに残った紅い葉が綺麗に白く縁取られ、霜の結晶が魚の鱗のように表面を飾っていた。
こんな鱗を持った魚なら、冷たく澄んだ碧い空の海を泳いでいけそうだった。
どこまでも…夢を乗せて、碧い海を行こうよ…虹色の魚がそう囁いた。
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枯れ葉たちに降りた霜の妖精たち…
薄紫に明け始めた夜と朝の間に、そっと空から降りてきたのだろうか。それとも凛と澄み渡った夜空に瞬く星のこぼしたため息だろうか。
音も無くしんと静まった静寂(しじま)の中で、木々の葉や、地面の落ち葉や、枯れ草の上にそっと、そっと、結晶していくのだろう。
カメラのファインダー越しに見つめていると、囁くような霜の声が聞こえるような気がした。
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    夜明けの雨はミルク色 静かな街に
    囁きながら降りてくる 妖精たちよ
    誰かやさしく わたしの肩を抱いてくれたら
    どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう…

    夜明けの空はブドウ色、 街の明かりを
    ひとつひとつ消してゆく 魔法使いよ
    いつか眠い目をして そんな朝が来てたら
    どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう…

ユーミンの大好きな“雨の街を” 雨の街じゃないけど、思い出していた。
こんな素敵な朝…どこまでも遠いところへゆけそうな気がした。

やがて、朝陽が眩しく輝きだすと、結晶した霜は、木々の上から順に、白い微かな水蒸気となって空に昇りはじめた。
地面の落ち葉は、陽射しに透けて色を取り戻し、白い霜の中に、オレンジ色や、レモン色、シックなセピア色の小さな灯りが燈ったようで美しかった。
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葉の縁を飾った白い粉砂糖のような霜は、見る見るうちに透明なガラス細工に変わり、瞬く間に溶けて滑らかな薄氷になってゆくのが分かった。
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ねぇ、微かな微かな霜の声…聞こえますか?
ほら、サヨナラ…って、言ったんですよ。
そして、ふっと、崩れて、そのまま消えて、空に昇っていったんです。
碧い空に吸い込まれるように旅立った姿…あなたにも、見えましたか?
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そして残った霜の中に、過ぎし日の、秋の想い出と、春の息吹を見つけた。
小さな紅い芽が、密やかに…でも、こんなに力強く、春を謳っている
   春よ、遠き春よ
   まぶた閉じればそこに、夢をくれし君の懐かしい声がする…

やっぱり、ユーミン。。。

秋の名残りの想い出…
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春を待つ希望…
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紅い葉を飾った白い鱗も消えて、虹色の魚も空の彼方へ行ってしまったけれど、わたしには、分かっているよ。
虹色の魚があなただってこと…
ありがとう、今年も夢を運んで来てくれて。
立ち去ろうとした時、野道に映ったわたしの長い影法師の横に、もうひとつの影法師が浮かんだ気がして、ふと振り向いてしまった。
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# by sizukuh | 2006-01-08 09:34 | Heart/こころ